Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk トリオバンドのパワー

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 Garnd Funk Railroadの5thアルバム。Grand Funk Railroadらしいツッコミ具合とパワーのある音。ラストのLonlinessは名曲でオーケストラが入っていたりしますが、やはり直球の1曲目、2曲目がバンドの顔になる曲。  初期のアルバムとその後のWe're an American Bandの間に挟まれてあまり話題にならないアルバムですが、パワーのあるトリオ構成の最後になる名盤。

MXR distortion+とDOD Overdrive Preamp/250との比較 微妙な違いあります

有名な2台を買ってみた

 たまたま中古で安く見つけたので買ってみました。古典的なペダルであり有名なギタリストが使っていたのでギタリストとしては非常にネームバリューが高いペダル。

 特にビンテージやプレミアものではなく普通の普及品です。中古ですので特に年代等は不明ですが、割と綺麗ですので最近の普及品かと思われます。

 MXR distortion+はランディローズの使用で有名です。インタビューによるとdistortion+のつまみを両方フルにしてMarshall1959のブースター的に入れていたとのこと。

 対してDOD Overdrive Preamp/250はYngwieの使用で有名。こちらもつまみを両方フルにしてMarshallのブースターとして入れていると。

 違いはギターがレスポールかストラトか。

回路が似ているらしい

 ネットで調べるとこの2台は中身の回路が似ているらしい。と、いうか使っているパーツは多少異なるがほとんど同じらしいと。

 そこでどのくらい違うのか興味があり比べてみることにしました。

外観的な違い

 外観的な違いを比べると、両方ともつまみは2種。ネーミングは違いますがGAINとLEVELです。つまみが少なくてわかりやすいのが迷わなくて使いやすい。
 
 大きさは少しだけDOD Overdrive Preamp/250の方が大きいです。実際に持ってみると、DOD Overdrive Preamp/250の方が明らかに重いのがわかるくらい重量は違いがあります(もちろん両方ともコンパクトペダルの範囲なのですが違いという意味では)。

 電源関係ですが、歪み系は新品電池だと明らかに音が違いますので電池へのこだわりがある方も多いかと思いますが、両方とも裏蓋はネジ止めです。電池交換は面倒です。
 一方ボードの中に組み込んだり電池の残量が気になったりと何かとアダプターから電源をとる機会は多いかと思います。
アダプター系はこの2台は異なります。

 MXR distortion+は9V センターマイナスの2.1mmのプラグ。よくあるBOSSなどのアダプターやパワーサプライからの電源がそのまま使えます。
 対してDOD Overdrive Preamp/250は9V ミニプラグです。RATなど古典的な米国ペダルにあるタイプでBOSS系のアダプタやパワーサプライから電源を取ろうとすると変換プラグが必要になります。そのため出先なので急にアダプタから電源を取りたいなどとなった場合にはちょっと不便な感じです。
(Ex-proのDCA-3.5というものを買ってみました)


 アダプターの接続位置は逆です。
   MXR distortion+:インプットジャックの下
   DOD Overdrive Preamp/250:アウトプットジャックの上

明らかにDOD Overdrive Preamp/250の方が使いやすい。
MXR製品はどれもこの位置なのですがなんとかならないものでしょうか。ボードなどへの組み込みを行う場合でも取り回しが不便です。

 あとは外観上の大きな違い。それはDOD Overdrive Preamp/250にはON/OFFがわかるLEDがない。「現在ONなのかOFFなのかは音で聴きわけろ」、もしくは「常にONで使え」、ということでしょうか(現行型はLEDが付いているようですが)。

弾き比べ

 実際に弾き比べてみました。

 構成は下記です。
   Guitar ------ Pedal ----- Amp

 ギターはFender Yngwieストラト、AmpはMacのAmplitube3で試しました。今回はシングルコイルで弾き比べてみました。機会があればレスポールでも比べてみようと思います。

 全体的な音の雰囲気ですが、さすがに同じ回路ということで同じです。

 アンプをクリーンにしてペダル単体の場合だと歪みは低いです。荒々しくて粒の大きい音になります。
 好き嫌いはありますが個人的には難しい音です。リアピックアップでHR/HM系リフを弾こうとすると歪みが足りないですし、フロントピックアップでブルージーな感じに弾こうとすると音のツヤやハリが足りないと。
 特にJC系アンプをメインに据えている人には難しいペダルですね。

 本領を発揮するのがアンプをMarshall系のクランチ・リード系のチャンネルにしてアンプの歪をメインにして、ペダルでプッシュする使い方。
 ブースター的に使うとアンプだけだと荒々しくとっつきにくい感じだった音が、程よいコンプレッションとともに細かな歪みに変わります。
 まさに80年代のHR/HMの音です。

 2台のつまみの効き具合もほぼ同じ印象です。

 ペダルのつまみの1つであるLEVEL/OUTPUTですが、これは全開にすると同じ音量な感じです。つまり出力自体を上げることはできず正確に言うとブースターにはなりません。
 GAINつまみも同じくらいの歪です。

異なる点

 もちろん2種の製造年や世代、個体差などで変わってくるかと思いますが、たまたま購入した今回の2台の比較となりますが、同じギター、同じアンプのセッティング、ペダルのセッティングも両方10でもよく聴き比べると少し違いがあります。
 

 1.出音の傾向

 MXR distortion+の方が低音が出るような気がします。DOD Overdrive Preamp/250は同じセッティングだと少しシャープな感じです。
 この辺りは人によって評価が分かれるところかもしれません。
MXR distortion+は「音が太い」という人もいるかもしれませんし「こもっている」と評価する人もいそうです。
 ただあくまでアンプのセッティングが同じでの比較ですので、当然アンプのイコライジングで調整(MXR distortion+であればBASSを少し絞るなど)できる範囲です。

 2.ノイズ

 両方ともそれなりにノイズが乗ります。ギターのボリュームを絞ってもノイズ量が変わりませんしペダルをOFFにするとノイズが消えますので、ギターからのノイズが増幅されているのではなくペダル自体のノイズかと思われます。

 歪みペダルはノイズが多かれ少なかれあるのですが、この2台は最近のブティック系に比べると少しノイズ大きめですね。どちらかというとMXR distortion+の方がノイズが低音で少し大きいかなと思いました。


 普通にフルボリュームのバンド演奏中であれば気にならないのですが、曲間の音がない時やギターのボリュームを絞ってクリーンサウンドにするときなどは気になります。特に曲間は意図的にペダルをOFFにしておくなどの対策が必要かもしれません。
ただこの手のレトロな歪みペダルを使ってアンプの歪をブーストするような弾き方の方はノイズのような細かいことは気にしない方が良いかもしれません。

総評

 古典的で有名な2つのペダル。安いですし1つ持っていても損はないと思います。ただ似ているので両方持っている必要はないかなと。

 最近ではブティック系の高級ペダルも多かったりしますのでボード組み込みで他のペダルと合わせてしっかり音作りする場合には高品質でノイズが少なく音作りの幅が広いものを選ぶのが良いですが、骨太な感じで押したい場合などはギターとペダル1つを持って1種類の音で押し通すというのもカッコ良いかと。




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